さて、秋も深まり木々の葉も紅葉まっただ中の今日この頃。
先日、春に竣工したお墓地「威徳寺御廟(いとくじ ごびょう)」に、ある方の記念碑が据えられました。
どなたのかというと、鷲尾雨工さんという方です。
文章は以下の通り。
鷲尾 雨工(わしお うこう)
本名 鷲尾 浩
一八九二年(明治二五年)四月二七日、この地(旧・新潟県西蒲原郡黒鳥村)に生まれた小説家である。
小千谷中学校、早稲田大学英文学科を卒業後、一九三五年(昭和十年)に大作『吉野朝太平記』を発表し、同年第二回直木賞を受賞。
国民文学としての歴史小説隆盛の先陣をなした。
四十四歳の時に書いた代表作に、『覇者交代』『明智光秀』『甲越軍記』などがある。
一九五一年(昭和二六年)二月九日没。享年五十八歳。
この威徳寺御廟がある土地は、もともと鷲尾家というお家の土地の一角で、
鷲尾家のお墓と、この鷲尾雨工さんのお墓があった場所だったのです。
今回新しくお墓地が建立されるにあたり、その二つのお墓も入り口から見て正面左側に据えられ、
この記念碑も設置されることとなりました。
私の知らないたくさんの先陣方の御苦労のお蔭で、今を生きておれることを改めて思いました。